まず、会社ごとに経営チームのあり方は異なります。ビジネスモデルや社長のキャラクター含め、どんなチームを作るべきかの正解は一つではありません。起業家がよくタイプ分けされるのは「キングとリッチ」。自らのコントロール力を高い状態で保ち、やりたい方向に進む「キング」なのか、やりたい事業は特にないけど、とにかく稼いで会社を大きくし、会社や自身が潤うことを目指す「リッチ」タイプなのか。このあたりは素直にどちらを志向したいのか決めるべきだと思います。
その上で、大きく経営チームの形は二つに分かれると思います。一つ目は、一人の強いリーダーとサポートメンバーで構成されるチーム。社長が掲げる企業のあり方、戦略に賛同した人が集まってくるようなイメージで、トップダウン型です。
もう一つが、一人に権限が集中しない合議制。会社の戦略によって集める人も変わります。合議制の場合、社長以外も権限を大きく持っています。社長に報告はするものの、意思決定が権限委譲された責任者に任せられた状態が理想です。
ちなみにソウルドアウトでは、2017年までは私がリーダーとして引っ張っていく組織でしたが、今後成し遂げたいビジョンを伝え、各分野を統括する経営チームが整った2018年から徐々に合議制へ移行しました。新規事業を増やす必要性など、会社のステージと経営チームの組織体制によって変わっていますね。