まず大前提、「経営はチームで行うべきである」という理論を頭に置いておく必要があります。そして、P.F.ドラッカーは著書の中で「組織(チーム)の目的は人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある」とチームの果たすべき役割を語っています。
一人ひとりの能力が最大限発揮できる「チーム経営」を行なうことが大切なんです。
理想とする「チーム経営」を実現するために、No.2 はリーダーにとってどのような存在がよいのでしょうか。
リーダーと正反対ぐらいであってもいいと思います。正反対というのは、能力や知識に関して欠けた部分や足りない部分を補完し合える存在のことです。例えば、リーダーが構想力をもっていて、情熱的で磁石みたいに多くの人を引き寄せる力がある人だとします。しかし組織で戦っていくときには、その力だけでは構想を実現することはできません。何をすべきか戦略を整えるNo.2が必要だと思います。反対に、リーダーがかなり現実的で、各論が好きな人だとします。No.2には、今行なっている仕事がどのような社会的な意義をもっているのか翻訳できるタイプがいいと思います。リーダーがどういう人かによって、No.2が持つべき要素は違ってくるんです。