―なるほど、LINE広告に大注目なんですね。では、元良さんがそもそも広告制作に携わるようになったのはどうしてですか。
前職は、主にFacebookやTwitterに配信される動画広告を作っていたんです。ジャンルは、ゲーム、非ゲーム、EC(インターネット通販)、金融などですね。
私は、ものづくりがとても好きなんです。就職を考えるタイミングで偶然映像の世界と出会い、映像制作にチャレンジしようと思いました。物事を想像して、頭の中のイメージを具現化していくのが好きなんですよね(笑)。何かを見たときに、こういうものがあれば面白そうだな、というのを考えて自分で作っていくんです。
もともと大学卒業後は、ものづくりを軸に、映像制作の会社で働いていました。その後、広告代理店の制作部門に転職したんです。世間では、次世代モバイル通信「5G」のローンチが発表された頃で、動画広告が上り調子。新しいことに挑戦できるのではと感じ、転職を決めました。広告を扱う仕事では、いろいろな業種の商材やサービスに関われます。様々な種類の制作に関わることで自分の表現の幅や技術を広げてみたいと思い、広告業界へ飛び込んだんです。

―ソウルドアウトに入社してからは、どのような広告クリエイティブを制作してきましたか。
脱毛サロンを経営しているお客様を担当した際には、施術シーンを載せた静止画バナーを作成しました。施術後の人のイメージ写真が載っているバナーより、ユーザーが実際のサービス内容をイメージしやすくしたことで、うまく誘導できたのだと思っています。
LINE広告ではとにかく「トライ&エラー」を繰り返して、どのクリエイティブが効果が良いか効果検証が大事です。効果の良かったものに対しては、なぜ良かったのかを深掘っていき答えを出す、ということを繰り返していくんです。
動画だと、LINE@やチャットボットの使い方を説明をする動画を作ったり、セールのキャンペーンを推すCMのような動画を作ったりしました。静止画バナーの案件に比べると、まだまだ動画制作の案件は少ないです。
動画と静止画との違いは、詰め込める情報量にありますが、どちらも興味のない人にどれだけ興味を持ってもらうか?を追求して作ります。静止画バナーの場合、情報を詰め込みすぎると逆に本質が伝わらなくなってしまうので、何を伝えたいのかをはっきりさせた上で、それをどう表現すれば興味を持ってもらえるかを考え制作します。興味を持ってくれたユーザーに、リンク先のページでまとまった情報を見てもらうという風に設計しています。
案件に関しては、得手不得手を持たないよう、できるだけ幅広く取り組んでいます。案件をいただいたら、その商材のターゲット層や、どのような想いをもって設計した商材なのかなどをヒアリングして必要な素材を集めたり、HPを見てトンマナを揃えたりして制作していきます。

―成果を出すために元良さんが意識していることを教えてください。
普段、街を歩いていて「この表現面白いな」「あの色使い面白いな」と感じたことを取り入れてみるようにしています。インターネット広告を特別意識して見ることはありません。面白そうな広告があれば意識にとめておくくらいです。「このような広告だと効果が良さそうだ」という傾向は意識しつつ、自分は違う方向からアプローチしてみよう、と挑戦してみることが大事だと思っています。皆が思いつかないような奇抜で斬新なアイデアを取り入れたいです。