ー葛谷さんが現在取り組んでいる、SMB領域の事業について詳細を教えてください。
僕が取り組んでいるのは、社員数や資金が少ない中でも、成長意欲が高い「SMB」と呼ばれる企業を対象にした、Webマーケティングの支援です。
SMBという言葉は定義が難しいですが、もともと中小・ベンチャー企業から派生した言葉で、我々の中では特に、限られたリソースの中でも、Webを活用することによって成長を促進したいと考えている企業を総称しています。
対象とするお客様の中には、ホームページを持っていなかったり、Webマーケティングに対して「よくわからないもの」という認識をお持ちの方も多いので、そのフィルターを外すところから始めることが多いです。まずは、SNSのアカウントを作るというケースもありますね。
組織的には、ソウルドアウトの第三営業本部長とグループ会社テクロコの取締役を兼務しています。ソウルドアウトでは広告運用代行などのWebマーケティング支援を、テクロコではテクノロジーを活用したマーケティングソリューションの開発・提供を行なっています。
テクロコで提供しているのは、全国の代理店が提供する運用型広告の管理・工数削減ツールの「ATOM(アトム)」、GoogleAnalyticsレポートなど、エージェンシーのサポート業務の簡略化・最適化ツールを集めた「brick(ブリック)、全国の広告出稿を希望する事業者と、広告運用経験がある専門家をマッチングする「Draft(ドラフト)」の3つです。どのサービスも少額から利用していただけるのが特徴です。
ー支援の際に目標とされているのはどんなことでしょう。
お客様のWebに対するアレルギーを取り除くことが一番だと思います。地方企業の方、特にご高齢の担当者の方の中には、まだまだWebに馴染みがない方がたくさんいらっしゃいます。ある種の「アレルギー状態」をなくし、徐々にWebを使えるようになっていただくことで、中小企業、日本全体の生産性が上がるのではないかと考えています。