──プロジェクトを立ち上げた経緯についてお聞かせください。
菊地:今年4月から生成AIをグループ全体に推進する役目を担うことになり、ほぼ同時にこのプロジェクトを役員の皆様へ提案しました。
背景として、これまでソウルドアウトグループで行われてきた生成AI活用の取り組みがカンパニー単位のものでしかなかったという事情があります。生成AIが世間を賑わせるようになった昨年ごろから、社内でも生成AIを活用する動きが出始め、申請すればChatGPTの有料版を使えるといったルールなどは元々すぐに整備されていました。
ただ、それはあくまでも現場レベルでの話であり、カンパニー毎の生成AIへの関心度によって利用状況や開発状況に差がある状態だったんです。取り組んでいる組織間でも特に情報共有がされていなかったため、カンパニー横断的なプロジェクトとすることで、より効率的かつスピーディーに生成AIの利活用を促進させられるだろうと考えました。
「生成AIを使わないで仕事をする」世界観は、これから間違いなくなくなるでしょう。どのような仕事であれ、生成AIを使うワークスタイルは一般化していくと思っています。そのため、最低限使いこなせる知識やスキルを身に付けていただけるよう尽力するのが我々の役目です。