——まずは、2021年に入社されてからこれまでのキャリアについてご紹介ください。
データ環境構築を行う自社サービス「カシカ」を作る部署での仕事がメインで、1年目はGoogleCloudや広告知識など、必要な知識を身に付けていきました。2年目は、1年目に身に付けた知識やスキルを活かして働き、続く3年目ではグループリーダーとなり、育成に初チャレンジしました。
4年目は、グループ関連会社に出向し、大規模なプロジェクトに挑戦。これまでのキャリアで、この年が1番負荷の高かった時期だと思います。そして5年目となる今年は、新たにエンジニアの業務に携わることになり、改めて1年目のときのような気持ちで頑張っているところです。
——データ構築の仕事からキャリアをスタートさせ、今年からはエンジニアという新たな領域に挑戦されていらっしゃる尾家さんですが、意図的に領域を広げていったのか、自然な流れで広がっていったのか、どちらなのでしょうか。
後者ですね。もともと、特に領域を広げたいという願望はなく、「データに触れればいいな」ぐらいの軽い気持ちで仕事をしていたんです。ただ、人員が多い組織というわけではないこともあり、フロントに立たないといけないシーンに直面するなど、自然と新たなスキルを身に付けられる環境に身を置けていたのかなと思いますね。
——与えられる仕事に向き合うなかで、領域が広がっていったということですね。
問い合わせに対応できる力を身に付けるためには、このミーティングに参加する必要があるなと判断して参加したりとかですね。自主的といえば自主的な面もあったと思いますが、どちらかというと必要に駆られて動いていった結果、スキルが増えていったという認識をしています。
急に全然違う領域に足を踏み出すというよりは「少しずらす」イメージですね。たとえば、開発エンジニアがいきなり営業するのは厳しいため、まずはミーティングに顔を出してみて、質疑に答えるところから挑戦してみる。ミーティングには営業が参加していますから、営業トークを実際に聞くことで、徐々に自分が話すときに意識しておきたいポイントについて考えられるようになります。そうやって領域を少しずつ増やしていったという感じですね。
——必要に迫られてということになると、時には自分の苦手とする仕事に挑戦しなければならないシーンも出てくるのではないかと思います。そうしたときに、尾家さんはどう対処するようにしてきましたか?
「仕事だからやらないといけない」という気持ちがまず前提にあります。フロントに出たいかといわれると、別に出たくはないけれど、仕事だからなと(笑)。その前提があったうえで、「出るからにはきちんとお客様にわかりやすいように説明したい」「受注したい」といった気持ちで臨むようにしてきました。
常に意識しているのは、「今やれることをやる」。過去には、上手くできずお叱りを受けて苦しみながら乗り越えた仕事もあります。気を引き締め直して、今やれることから着実に取り組み、最後までやり切りました。当時は苦しかったですが、「あの時にあれだけのことがやれた」と思えることが、今の自信につながっていると感じるんですよね。誰しも苦しい仕事に直面することがあると思いますが、そうしたハードな経験が自分の糧になるのではないかと思います。

※イベント時に投影した尾家さんのチャレンジグラフ