新たなサービスで、日本全国を盛り上げる。インターネットの可能性を追求し続ける、ヤフーの挑戦。

スペシャル対談
2018.10.04
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「中小・ベンチャー企業が咲き誇る国へ」。ソウルドアウトでは、この志を共にするパートナーとの共創に取り組んでいます。「TALK」ではソウルドアウト社と、志をともにするパートナー企業のみなさまとの対談をお届けします。今回は、ヤフー株式会社常務執行役員メディアカンパニー長の宮澤弦さんと、ソウルドアウト株式会社取締役COOの荒波修さんにお話を伺います。

宮澤 弦(みやざわ げん)
ヤフー株式会社常務執行役員 メディアカンパニー長
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宮澤 弦(みやざわ げん)
1982年生まれ、北海道出身。2004年、東京大学農学部卒業後、株式会社シリウステクノロジーズを創業し代表取締役に就任。2010年、ヤフー株式会社のシリウステクノロジーズ買収。2011年、ヤフー入社。2014年4月、執行役員 検索サービスカンパニー・カンパニー長に就任。2018年4月、常務執行役員 メディアカンパニー長に就任。
荒波 修(あらなみ おさむ)
ソウルドアウト株式会社 取締役COO
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荒波 修(あらなみ おさむ)
1971年生まれ。外資系メーカーおよび外資系ソフトウェア会社などを経て、2007年にオーバーチュア株式会社に入社。2008年にヤフー株式会社へ転籍し、2013年4月、同社執行役員に就任。2016年4月、株式会社GYAO代表取締役社長に就任。2018年3月より当社取締役COOに就任。

日本特有の課題解決に特化

ーまず、ヤフーさんが今注力している事業と、その中で宮澤さんが管轄されている領域について教えてください。

宮澤:ヤフーは、メディア、広告、コマース、決済など、インターネットに関わるさまざまなサービスを提供しています。

その中で私は、メディアカンパニーを統括する立場です。具体的には、Yahoo!ニュースやYahoo!検索、Yahoo!地図、Yahoo!乗換案内、Yahoo!知恵袋などのメディアサービスを見ているほか、メディアとセットで展開している広告事業も担当しています。

ー広告事業においては、ヤフーさんのサービスの特徴はどんなところにありますか。

宮澤:まずユーザー特性でいうと、比較的何年も使ってくれている、30代以上の層の方が多いと思います。たとえば、ある自動車メーカー様はいろいろなプラットフォームに広告を出していますが、結局ヤフーに広告を出すのが一番良いと言ってくださいます。これは、自動車を購入する層と、ヤフーのユーザー層が合うからなんですよね。

加えて、ヤフーはYahoo!検索だけではなく、Yahoo!地図やYahoo!乗換案内、Yahoo!天気・災害など生活密着型のサービスでも広告を出しています。検索で取得できるような、広範囲にわたる情報と、場所や行動シーンなど、より深く生活に入り込んで取得する情報とを合わせることで、ターゲットとなる人物像を推定しやすいのが強みです。

荒波:地方、中小・ベンチャー企業では、検索連動型広告がよく使われていますね。少額から始められて、ターゲットを絞り込んで出稿できるためニーズが大きいです。

それから、広告主さんからすると、ヤフーさんへの広告出稿は安心感があると思います。審査などの体制が整っているし、20年以上続けているという実績もあるので、安心して出稿いただける感じがします。

宮澤ありがたいです。ヤフーは、日本の企業だという所にも特徴があるんです。外資の会社は、技術を使って世界共通のニーズを満たし、課題を解決する方法を考えるのが優先事項。しかしヤフーは日本から始まっているので、世界全体の課題に対してではなく、日本個別のニーズを満たし、個別の課題を解決することに特化してやってきました。日本人のかゆい所に手が届くサービスづくりをすることで、他社との差別化ができると考えています。

世の中に新たな価値を生み出したい

ー宮澤さんはどんな経緯でヤフーさんに入社されたんですか。

宮澤:私は北海道出身で、音楽家の家庭で育ちました。10歳くらいの時に音楽家にはならないと決めたので、必然的に「じゃあ何をするんだ」と考えるようになったんです。

いろいろな本を読んだり、人に話を聞いたりする中で、起業家というのは素晴らしい人種だと思いました。「世の中を変えるぞ」というやんちゃな想いをもちながら、猛烈に仕事をする。かっこいいし、何よりすごく楽しそうだなと思って起業家になろうと決めたんです。

荒波:それを10歳くらいで考えるってすごいですね。

宮澤:たしかに、年齢不詳ですよね(笑)。大学在学中からベンチャー企業を立ち上げ、モバイル広告のプラットフォームを作りました。モバイルの特徴を生かし、マーケティングに付加価値をつけられないかと考えていましたね。

起業から6年後、ヤフーに参画しました。当時の社長の井上さんから「一緒にやろう」とお誘いいただいたんです。ヤフーは当時から規模が大きかったので、自分でやっている何倍もの規模で事業ができるというのは魅力的でした。やっぱり、小さなことをやっていては、世の中が変わるくらいのインパクトを与えるのは難しいですよね。もっと多くの人の生活が便利になるものをつくって、世の中を変えたいと思ってヤフーに入りました。

ー荒波さんもヤフーで働かれていたと思いますが、お二人が初めて出会ったのはいつですか。

宮澤入社直後の2010年の末に初めてお会いしました。一緒にプロジェクトを任せられたんです。

荒波:プロダクトを作り直すプロジェクトだったので、ほぼ新規事業でしたね。宮澤さんは初めて会ったとき、年齢不詳だなって(笑)。冗談です、胆力が半端ないなと思いました。

宮澤:荒波さんは、ハードボイルドでしたよね。印象的だったのは、勝ちにこだわってげんを担いでいたことですね。「絶対にこのプロジェクトで勝つんだ」とお昼にトンカツを食べていたんですよ。毎日食べるからみるみる太って。そしたら今度は「ダイエットする」ってシーチキンしか食べなくなって、14キロやせたんです。めちゃくちゃストイックですごい人だなと思いました。

荒波:懐かしい(笑)。少しでも早くプロダクトの開発を進めなければいけない中で、社長にかなり叱られながらやっていましたよね。それでもへこたれずに前へ進もうと。

宮澤:叱ってもらえるのも貴重な体験でしたね。その後も、自分はメディア部門、荒波さんは広告部門を見る立場になったので、一緒に仕事をする機会が多かったです。

ー荒波さんがソウルドアウトへ行かれる時、宮澤さんはどう思われましたか。

宮澤:素晴らしい決断だと思いました。ソウルドアウトさんは、明確に地方、中小・ベンチャー企業を助けたいという志がありますよね。本来、居場所に関係なくすべての人が、日々進化する技術の恩恵を受けられるべきなんです。しかし、現状はインターネットを使いこなせる人が都心に偏っていて、地方との差は広がるばかりです。

地方の人にこそ、技術の力で居場所に関係なく事業をするためのお手伝いをすべき。ソウルドアウトさんがそれを後押ししようとしているのは、すごく価値あることだと思いますね。荒波さんはものすごく熱い人なので、その情熱が世の中を良くするために使われるのは良いことだと思いました。

企業のニーズを活かした商品開発を

ー今後の展望について聞かせてください。

宮澤:ヤフーのこれまでを振り返ると、たとえば紙で配られていた新聞をネットで読めるようにしたり、テレビなどで見ていた天気予報を雨雲まで可視化して配信したりするなど、ヤフーという媒体を通し、ネット化されていないものをネット化してきた歴史だと思うんですよね。

特に今進めているのが決済、コマース事業です。現在もたくさんの方にYahoo! JAPAN IDを使っていただいているので、決済事業を進めることでもっと多くの地方、中小・ベンチャー企業に使っていただけるマーケティングサービスが作れると思っています。

たとえば飲食店をオープンした時に、決済で集めているデータなどをもとにして客の見込み人数を把握でき、「30代、お酒好き」などピンポイントで広告を出稿することも可能です。そうすれば、これまでのチラシの印刷やポスティングにかかる費用や手間がなくなり、開店準備がしやすくなるはずです。費用対効果が高くPRできるサービスを、一つでも多く生み出していきたいです。

ただ、ヤフーだけで全国にしっかりとサービスを提案するには限界があります。その部分はソウルドアウトなどの代理店さんと組んで、一社一社にきちんと提案できる体制が取れると良いなと思います。

荒波:ヤフーさんとは出資いただいているご縁もあるので、一緒に地方、中小・ベンチャー企業のニーズに合った広告商品の開発をしていければと考えています。ソウルドアウトの全国21拠点から集まった顧客を整理し、提案していきたいです。地方でもチラシの効果が出にくくなっているので、お客様がデジタルに関心を持ち始めているタイミング。今こそ、地方向けの商品をつくる時なのではないかと、個人的には思っています。

ネットを通じてインバウンドを盛り上げる

ーもし宮澤さんご自身が地方で起業するのであれば、どんなことをされますか。

宮澤:迷わず徹底的にITを使いますね。ほかが使っていないうちにインターネットを使って差別化し、どんどんノウハウを貯めて行くと思います。

それからインバウンド。地元の北海道でも、シャッター通りになった商店街が、外国人を呼び込むホテルと飲食街としてよみがえったという事例があります。日本中で地域ごとの魅力を活かして、そういう再生ができると良いと思います。

荒波:インバウンドに関して、ヤフーでやりたいことはありますか。

宮澤:これは難しいんですよ。どの国の人も自国のスマホとアプリを使っているので、今のヤフーのメディアビジネスだとできることが少ないんです。ただ、決済や予約などのサービスに力を入れると、諸外国のサービスと接続できるようになるので、お手伝いできることが増えると思います。

たとえば予約サービスなら、ネット予約をしてもらえれば、英語の電話をとれなくても外国人のお客さんを受け入れられるようになります。また、決済サービスなら、外国人観光客の「買いたい」という想いを逃さず、その場で購入してもらえるようになるんです。QRコードのシールを貼るだけなので、導入も安価で簡単ですし、デジタル化は便益が大きいと思います。

荒波:すごく可能性がありますよね。海外に販路を広げたい方は地方にもたくさんいらっしゃいますが、どうしたらいいかわからないというのが現状だと思います。そういう時に相談できる先があれば、心強い存在になりますね。

宮澤「そこにしかないもの」がたくさんある地域には、やっぱりすごく価値があると思うんですよ。その魅力を届けるのは、インターネットの得意領域です。観光客に良いところを伝えて足を運んでもらい、両替不要で買い物してもらい、さらに「良いところだった」と自国メディアに書いてもらう。そんな形でインターネットを通して、日本全体のインバウンドが盛り上がっていけばいいと思っています。ヤフーはそんな未来を実現するために、一つ一つのアイディアを商品化し、安価で提供できるようにしていきたいです。

パンくず

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