ーまずはじめに、平塚さんの現在のお仕事について教えてください。
仙台営業所の所長として、宮城県内を中心に東北6県全ての企業様を支援しています。流通や小売、スーパーや家電など、地場に根付いて店舗を持って経営されているお客様が多いですね。支援内容は商品のPRだけではなく、新店舗のオープンや事業自体のPRなど、首都圏に比べるとニーズが幅広いです。現在は私一人で新規営業をしている状態で、本社と遠隔でコミュニケーションをとりながら支援を進めています。
ソウルドアウトは中小・ベンチャー企業を支援する会社として全国に営業所を持っていますが、東北としては初の出店となります。2017年に上場したこともあり、さらに地方のお客様の支援にドライブをかけようと今回の出店が決まりました。
ー平塚さんが仙台営業所立ち上げを担うことになった経緯を教えてください。
私は宮城県塩竈市で生まれ育ちました。福島の大学に進学して2年生も終わりに近づいた2011年3月、東日本大震災が発生。震災で、宮城県にいた親族が亡くなり、自分自身も、福島で原発が爆発するのをテレビで見ていて、死を身近に意識しました。
その後、なんとか大学生活に戻ることができましたが、震災や親族の死をきっかけに「何をして生きていこうか、誰のために生きていこうか」を考えるようになりました。大学で学生団体を立ち上げ、何かにチャレンジしたいと考えている学生と、すでにチャレンジしている大人とをマッチングさせる事業を行うなど、自分にできることを模索しました。
そのまま就職活動に突入しましたが、ただ単にお金のために働くということが腑に落ちない感じがしていました。そんな中行った合同説明会で、ソウルドアウトに出会ったんです。他の企業が営業利益などを重点的にアピールする中で、荻原さんは一人汗だくで「私たちが相手にしているお客さんたちは困っている、大変なんだよ」と訴えていました。変な人だなと気になって話を聞きに行ったんです。
何のために、誰のために生きていこうか考えていた私にとって、中小・ベンチャー企業の困っている人たちを助けたい、というソウルドアウトの想いは綺麗なものに映りました。社員の方と話しても、みんな根底にあるその思いは一緒だなと感じ、入社を決めました。入社時に、「地元が宮城だから、仙台営業所を立ち上げるならやらせてくれ」と伝えましたね。
その後、東京で営業・プランナー職として経験を積みました。2017年上期に社長賞(※)を受賞することができ、同時に仙台営業所立ち上げの話をいただきました。今後はマネジメントに力を入れていこうと考えていた矢先だったので、最初はかなり驚いたし戸惑いました。新しい営業所の立ち上げは6年ぶり。しかも上場後は初めてなので、周囲の期待が強くプレッシャーを感じました。しかし、自分の過去の体験などを振り返った時、ソウルドアウトが東北に行くなら自分がやるべきだと感じました。