今日はよろしくお願いします。まず荻原さんが安武さんに技術顧問というご縁をいただくところのお話をお伺いできれば。
安武:荻原さんに初めてお会いしたのは、会食でしたね。
荻原:はい、そうです。安武さんにお会いできてテンションが上がって、初対面なのにいっぱい喋ってしまった気がします(笑)私たちは2014年ごろからシリコンバレーの視察を始めました。そこで知り合ったテックベンチャーの人たちを見ていると、マーケティング領域において、色んなものがどんどん自動化されようとしていたのを肌で感じました。そこで、「今のままではやばいぞ」という強い危機感が生まれてきました。そんな時に、安武さんをご紹介いただいたんです。
安武:ええ。
荻原:当時はテクノロジー領域を強化するのであれば、CTOを探した方がいいんじゃないかと周りから助言をもらっていました。でも実際は、CTOにどういう人を選び、どんなことを実施してもらうのが良いのか?すら全然整理できていなくて。それで安武さんにお会いして、ここぞとばかりに、ソウルドアウトがどんなビジネスをやっていて、どういう状況で、どういうふうに発展していったらいいのか、をご相談しました。安武さんにアドバイスいただきたいな…と。
安武:それで荻原さんのお話を聞いたら、私が好きで協力したいと思うエリアとソウルドアウトの事業が一致していたのがわかったんです。
荻原:ありがとうございます。実をいうと、安武さんとお会いできると聞いた時、もしかしたら技術顧問を引き受けてもらえるかもしれない…と自分の中で勝手な妄想をしていました(笑)。
安武:そうだったんですね。
荻原:安武さんがいた楽天は、地方の企業もどんどん成長させていきました。もしかすると、我々の理念とも近いので、安武さんと通じ合えるんじゃないかと勝手に感じていたんです。
安武:はい。ご一緒に仕事始めた結果、本当に共通点多いとわかりました。私、インターネットと「Power to the people」という言葉が好きなんです。もともとは一部の既得権益とか大きな資本を持ってる人だけができたことが、インターネットやITで情報が広がることによって色んな人に可能性が広がる。そういう機会の均等化で、世の中が変わってきたのが好きで。
荻原:そうですね。ロマンがあります。その考え方が楽天市場のサービスにつながるんですね。
安武:そうです、根っこは同じだと思っています。私は1995年ぐらいからインターネットがずっと好きで、楽天に転職しました。インターネットで情報のマッチングをして、地方からでもいいコンテンツを持っている人は、消費者に届けてビジネス的に成功できるという理念が好きでした。
荻原:まさに地方の可能性をインターネットで引き出すという感じですね。
安武:そうです。これは荻原さんがやりたいとことと同じだと、お話を伺った時に思いました。自分の価値観と同じ方向を向いていたのでお役に立てるかなと。それが技術顧問を引き受けた1番の理由ですね。
荻原:ありがとうございます。
安武:また、私が自分の時間をここに使いたいと思ったもう1つの理由は、「社員の皆さんが荻原さんを好きなんだな」とオフィスに来た時に感じたからなんです。
荻原:そうなのですね、ありがとうございます。
安武:会社の雰囲気がいいのは、とても大切なことだと思います。