荒波:まずは中村さんの経歴について、改めて教えてください。
中村:私の経歴は、ソウルドアウトの中でも変わっています。元々美術大学で、インテリアデザインや建築の勉強をしていました。その後、新卒で照明デザインの会社に入り4年ほど勤めました。今振り返ると、業界的にも著名な上司の元で勉強させて頂き、非常に恵まれた環境下で貴重な経験を積ませて頂いていたと思います。ただ、私が入った時期にリーマンショックが起き、業界的に仕事量が減少していた時期で、仕事の傍ら、グロービス経営大学院に通いはじめ、学びを通じてもっとバリバリ仕事をしたいと思うようになりました。グロービスの同級生にはIT業界の人も多く、IT業界の中でもベンチャーで、教育に熱心なところという条件で転職活動を進めました。
最終的にソウルドアウトに決めたのは、社員一人ひとりを成長させていくことを大切にしていそうだと感じたからです。資格手当など条件が厚かったのに加え、現・代表取締役会長CGO荻原の話からも社員への気持ちがビシビシ伝わってきました。
入社後は、SMB部署を経験させて頂き、50社ほどのお客様を担当させて頂きました。その後、新規営業、大型案件の担当を経て、一人拠点である神戸営業所に配属され、4年程過ごしました。
その後は東京の社長室に異動し、お客様のマーケティング・ブランディング戦略立案に携わりました。ここではそれまでとは異なり、ネット広告だけではなく、そもそものマーケティング戦略からブランディングやマス広告にわたるまで幅広い領域での仕事を経験し、自分自身の視野とお客様への支援領域を大きく広げることができました。その1年後、名古屋営業所をより盛り上げるためにと、営業所長として配属されました。
荒波:異動の多さをどのように捉えていましたか?
中村:大変でしたが、若いうちはいろんな経験をした方が将来のためになると思っていたので、辛くはなかったですね。自分自身そんなに能力が高い方ではないと思っていたので、ひとつの領域に固執せず、求められるならどこへでも行きたいと考えていました。