――まずは皆さんが出向メンバーに選ばれた経緯から教えていただけますか?
高村:私はソウルドアウトで主にアライアンス領域を担当していて。そういう意味では、M&Aと比較的近しい領域で働いていたんですね。まずはこれが私が候補に選ばれた一つの理由だと思います。一方で、私自身、これからもソウルドアウトで中小・ベンチャー企業の支援を手がけていくために、より経営者に近い視点でビジネスに携わりたいとも考えていました。その上で、M&Aを通じて経営者と直接対峙することは、今後のキャリアアップのための大きな糧となるのではないか。そんな風に考えて、今回の出向依頼に了承しました。
高田:僕の場合は、いつか自分自身が経営者になりたいと思っていたことが大きいですね。というのも、僕の祖父も父も、家業として印刷会社を営んでいたんです。けれど、リーマンショックの影響で業績が悪化し、結果的に父の代で会社を畳まざるを得なくなってしまって。でも、もしあのときに、M&Aで事業譲渡をするという選択肢があれば、会社が存続した可能性もあったと思うんです。そういう実体験や想いがあったので、今回のオファーをいただいたときには「ぜひ行かせてください」と即答しました。
中村:僕は、自分で立候補した形です。出向する以前は、マーケティングカンパニープレジデントである北川さんの直下で、マーケティングカンパニー全体の成長戦略の立案などに携わっていたのですが、そのなかで常に課題として意識していたのが、Webマーケティング事業に続く、新たな柱となる事業を育てていかなければならないということです。その一つとして、M&A事業は非常に高いポテンシャルを秘めていると感じていました。それならまずは自分自身がその知識を身につけようということで、今回手を挙げさせていただきました。