アンドデジタルの新ミッション「挑むための地図をつくる。」誕生に込めた思い

経営・事業
2024.08.09
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アンドデジタル株式会社は、デジタル・データを活用し、中堅・中小企業向けにマーケティングと営業領域のDX支援をしています。

2024年7月1日で、アンドデジタル株式会社(以下、アンドデジタル)は創業3周年を迎えました。この節目を機に、中堅・中小企業のお客様へ具体的な方針をお伝えしたいと考え、今回ロゴをはじめとする、ミッションやステートメントの策定に至りました。
新たなミッション、ステートメントに込めた想いについて、 代表取締役 津田翔平、クリエイティブディレクターを担当したソウルドアウト CCO 鷹觜 愛郎、ソウルドアウトグループの広報を務める畠中 奈津美に話を聞きました。

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ステートメント全文はこちら
https://anddigital.co.jp/about/
 

津田 翔平(つだ しょうへい)
代表取締役
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津田 翔平(つだ しょうへい)
2016年ソウルドアウト株式会社に新卒入社。広告の運用コンサルタントを経て、2019年に営業部長に就任。新しいSMB企業支援部門の立ち上げと並行してアンドデジタルのカシカ事業の立ち上げを担う。2021年にアンドデジタル株式会社の初期メンバーとして参画、デジタルプランニング本部長に就任。データインテグレーション事業に尽力し2023年1月よりソウルドアウト株式会社 グループ執行役員 DXカンパニープレジデント アンドデジタル株式会社 取締役兼CCO。4月よりアンドデジタル株式会社代表取締役社長に就任。
鷹觜 愛郎(たかのはし あいろう)
CCO
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鷹觜 愛郎(たかのはし あいろう)
東北博報堂エグゼクティブクリエイティブディレクター、博報堂クリエイティブディレクター、Locai.Biz 編集長。2023年12月より、ソウルドアウト株式会社のチーフクリエイティブオフィサー(CCO)として参画。
https://www.sold-out.co.jp/news/topic_20230516
畠中 奈津美(はたなか なつみ)
本部長
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畠中 奈津美(はたなか なつみ)
2008年に株式会社オプトへ入社。3年間の法人営業を経て、2011年に人事へ異動。新卒採用と研修を担当。2015年1月にソウルドアウト株式会社に転籍。新卒・中途・派遣採用と社内研修全般の統括を行う。2017年広報の立ち上げをし、主にコーポレートブランディングやサイト制作、オウンドメディアの制作を行う。2021年6月に1年の産休から復帰。2023年1月にコーポレートコミュニケーション本部長に就任。グループ広報として企業ブランディングと採用ブランディングに取り組む。

「我々は何者なのか」を言語化し、今後の成長につなげたい

——ミッション刷新に至った経緯についてお聞かせください。

津田:2つの要素があります。1つ目は「さらに成長したい」。そして、もう1つは「自分たちが何者なのかをあらためて定義する」ためです。

24年度はアンドデジタルの新たな中期経営計画3か年の初年度であり、そこに向けて経営体制の変革や事業自体のブラッシュアップを行ってきました。また、7月1日はアンドデジタルが生まれて3年という節目です。これまでの3年間をふりかえり、より飛躍的な成長を遂げるため指標となるものを作りたいと思っていました。これが1つ目の「成長したい」です。

——2つ目の「自分たちが何者なのかを定義したい」の背景はいかがでしょうか。

津田:アンドデジタルは、ビジネスモデル上、自分たちが何屋なのかの説明が難しいんです。データやインテグレーションなど横文字も多く、お客様である中堅・中小企業のお客様に説明しづらいという課題がありました。

領域としてはDXと呼ばれているのですが、DXは広義の言葉のため結局わかりやすい説明にはなりませんし、我々がどのような想いでやっているのかも伝わりづらい。
社外への説明が難しいと感じていたことに加え、社員自身も、自分たちの存在意義や使命って何だろうと感じている節がありました。そこで、このタイミングでミッション、ステートメントを刷新し、自分たちが何者で、どのような使命を持って仕事をしていくのかをしっかりと定義したいと思ったんです。

※DX(デジタルトランスフォーメーション):デジタルテクノロジーを使用して、ビジネスプロセス・文化・顧客体験を新たに創造して、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たすプロセス

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——新たな3か年に向けて刷新することを決めたあと、どこから着手したのでしょうか

畠中:最初に行ったのはミッション合宿でした。あえて合宿にしたのは幹部陣にとってアンドデジタルの使命や存在意義は何なのか、自分達らしさを出しながら社会のニーズにどう答えていくのかなど、整理する時間を持つ必要があると考えたためです。

もともと役員3人は仲が良く、ふだんからコミュニケーション頻度も高いほうだと感じていたのですが、日頃のミーティングの内容はプロダクトづくりや営業活動についての話が大半で、「その先にどういう未来を描いているのか」といった内容について話す機会がないのでは?と疑問がありました。

そこで、ある日のミーティングに参加し、会社のコアバリューやアンドデジタルらしさについて尋ねてみたところ、根本的なところは重なりつつも、出てくる言葉は割と別々で、かつふわふわしていたんですね。そのため、まずは3人の価値観のすり合わせをすることを目的に、合宿をしようと提案をしました。

津田:もっとゆとりのある時間になるかと思いきや、ガチガチの合宿でした(笑)。

畠中:「アンドデジタルがこの世からなくなったらこの世界はどうなるのか」「今までの仕事で印象的だったものは?」など、仕事の価値観についてあらためて話せるいい時間になりましたね。

津田:常に業績を伸ばすことばかり時間を使っていたので、目指していく世界観をあらためて言語化してみることで、「あ、2人はそういうことを考えていたんだ」「言葉は違うけど、根本の考えは同じだな」と感じられました。ただ、一定レベル以上に細かく言語化しようとしてこなかったため、自分たちもふわふわした状態で進んできたんだなということにもあらためて気付けましたね。

畠中:ある程度の目線合わせは終わったのですが、この想いを世の中に伝えて、ファンになってもらうための核になるキーワードに落とし込むには、まだ道のりがあると感じました。そんな言葉を生み出すためには専門のチームが必要だと考えていた時期に、鷹觜さんが23年12月からソウルドアウトのパートナーとして参画する話を聞き、早速メッセージを送らせていただいたんです。

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何を目指している会社なのかを、お客様目線の言葉で表した

——畠中さんからお話をお聞きになったとき、どうお感じになられましたか?

鷹觜:参画したばかりのタイミングでしたので、しっかりとアンドデジタルを理解しなければならないと思いました。そのため、役員3人と1時間ずつ話をする時間を設けてもらい、小さなワークショップも開きました。最初の印象は、「むちゃくちゃいい会社だな」です。

津田:嬉しいです。

鷹觜:今の世の中に「必要すぎる企業」だと思いました。日本は世界で1番100年以上続く老舗企業が多い国。そして、その多くは中堅・中小企業です。優良な中堅・中小企業こそ、デジタルで生まれ変わらなければならないと思っていますが、その心臓を担っている。

例えば江戸時代、火事から逃げるときに企業が持ち出すのは、千両箱ではなくお客様の台帳だったそうです。顧客台帳は、当時も今と変わらずビジネスにおいて1番大事なもの。アンドデジタルがやっていることは、その台帳そのものをデジタル化する、とても重要な仕事なのだと理解しました。

しかしながら、データを扱うほとんどの会社が、大企業を相手にしたがります。予算も大きいし、理解度も早い。そんな中でアンドデジタルは、強い志を持って、あえて中堅・中小企業に対してのデータ活用を進めようとしています。難しい市場と向き合い、日本の未来を変えようとしている。そのことを、体温を感じる言葉で伝えたいと思いました。

——新ミッションには「データ」「デジタル」といった言葉は使われていません。どのような思考を経てこの形に行き着いたのでしょうか。

鷹觜:まず1番大事にしたのは、「お客様言葉」であることです。ついつい「私たちは」「弊社は」と自分たちを起点にした言葉を使ってしまいがちなのですが、「お客様と一緒に変わっていく」という意識、「一緒に頑張っていきましょう」という想いを伝えたいと思いました。また、データやデジタルという言葉を使わなかったのは、表面的に上滑ったものになってしまうためです。「日本のDXをこうします」といった言葉を考えるのは簡単です。

でも、それで伝わるのはすでに着手している方々だけで、アンドデジタルの場合は、地域に根を張ってきた中堅・中小企業の方々にこそ届く言葉にしなければ、と考えました。デジタルが苦手な方々が見ても、仕事の意味や意義が伝わることが、アンドデジタルの個性になると思いました。

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——それが「挑むための地図をつくる。」なんですね。「地図」という言葉を選んだのはなぜですか?

鷹觜:日本の老舗企業は、「無理に成長しなくていい」という想いがあると感じています。デジタルによる変革は必要だとわかっていても、点ではなく面、自分たちが進むべき道筋が明確に見えないと決断しない。DXという言葉ではなく、「挑むための地図」という言葉でお話しした方が、一緒に新しいチャレンジがつくれるのではないか?と考えました。

——だから「地図をつくる。」なんですね。ロゴに関してはいかがでしょうか。

鷹觜:デジタル・データの「D」を起点に、人間の体温が伝わるようなデザインを心がけました。役員の皆さんとお話したとき、非常に人間味のある方々が集まっているなと思ったんです。データの仕事って、カタカナ用語を連発して煙に巻いたりする感じがありますが、アンドデジタルのメンバーには、本当にそれがないなと。私はデジタルこそ人間味だと思っています。

デジタルのために仕事をしているのではなく、人間のために仕事をしているわけで。データビジネスの領域はクールなイメージにしがちですが、そうはしたくなかったのです。

新ミッション、ステートメントの体現を目指して

——新ミッションとステートメントを見たとき、どのような感想を抱きましたか?

津田:鳥肌が立ちましたね。メンバーも同じことを言っていました。我々を表している素晴らしいミッションとステートメントだと感じています。

畠中:私はステートメントとは、企業からのラブレターのようなものだと思っています。アンドデジタルのステートメント冒頭の「中小企業の挑戦は、この国の挑戦になる。」という言葉が大好きです。データは資産であり会社の武器になりえる。デジタルを活用することで新しい挑戦ができる。そんな挑戦をする企業の側にアンドデジタルがいる世界を想像するとワクワクしますよね。あと、パートナーやライバルが、もっとふえてほしい。競争だって歓迎するという表現も、皆でこのDX市場を盛り上げようというアンドデジタルの気概をうまく表現していると思います。

鷹觜:アンドデジタルがやっていることを正しく言語化しただけなんですよ(笑)。

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——新たなミッション、ステートメントのもと、ここから進んでいく想いについてお聞かせください。

津田:この新しいミッション、ステートメントを体現していかなければと身が引き締まる想いでいますし、できると確信してもいます。言語化していただいたことで、社内外で共通認識を持ちやすくなったため、より士気も上がったと感じます。全国の方々にこの想いが届いてほしいですね。

鷹觜さんもおっしゃっていたように、この仕事はまだまだ大手企業への支援がメインの産業であり、未開拓の市場だと思っています。私が入社した2016年のインターネット広告業界も同じで、当時は中堅・中小企業がインターネット広告をするのは当たり前の話ではなく、そこから今に向けて伸びてきたという事実があるんですね。このDX市場も同じで、間違いなくここから伸びていくと思っています。そのなかで、アンドデジタルが先駆者となって、中堅・中小企業がデジタル×データを利活用し、ビジネスする事が当たり前になっている。そんな未来に向けて、サービスを磨き続けていくこと、想いのある仲間を増やしていくこと、組織としてビジネスを強くしていくことが必要だと思っています。

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パンくず

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